静岡県浜松市の市道で、娘(13)が下校中にスピードオーバーの自動車にひかれました。

頭を打ち、急性硬膜外血腫により初めは意識不明でしたが、その後回復しました。

しかし、高次脳機能障害5級の認定を受け、症状固定しています。

ところで、交通事故の損害賠償請求には時効があると聞き、不安を感じています。

というのも、事故は2年半前のことなのですが、未だに相手からの謝罪はなく、保険会社の提示する賠償金額も不服で、示談していないのです。

時効の期間などについて教えてください。

弁護士からの回答

まず,交通事故の損害賠償請求の時効は,誰に対する請求かによって異なります。

①自賠責保険に対する被害者請求の時効
平成22年3月31日以前に発生した交通事故については,傷害・死亡の場合は事故日から2年,後遺障害がある場合は症状固定日から2年で時効になります。

他方,平成22年4月1日以降に発生した交通事故については,傷害・死亡の場合は事故日から3年,後遺障害がある場合は症状固定日から3年で時効になります。

なお,時効が近づいてきた場合には,時効経過前に,自賠責保険会社から「時効中断承認書」という書類をもらえば,時効を中断させることができます。

②加害者に対する損害賠償請求の時効
加害者に対する損害賠償請求の時効は,「損害及び加害者を知った時」(民法第724条)(通常は事故日になるかと思います)から3年です。あるいは,損害及び加害者がわからなかったとしても,事故日から20年経過すれば時効により消滅します。

後遺障害がある場合には,症状固定した時点で,はじめて後遺障害を含む損害について知ったことになるので,時効は症状固定日から3年となります。

つまり,原則として,後遺障害が認定された人損については症状固定日から3年,それ以外の人損や物損については事故日から3年,と考えていればよいかと思います。

なお,時効を中断させるには,加害者側から債務を承認する書面を書かせる,賠償金を一部支払わせる,裁判を起こす,などの方法があります。また,内容証明郵便(催告)によって6ヶ月延長させることはできますが, この場合には,6ヶ月以内に訴裁判を起こさなければなりません。

今回2年半前の事故についてのご相談とのことですので,平成22年4月1日以降の事故かと思われます。そして,後遺障害等級の認定を受け,症状固定しているとのことですので,自賠責,加害者,いずれに対しても,症状固定日から3年で人損の時効が完成することになるかと思います。

時効の管理には十分お気を付け下さい。

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